クリック(メトロノーム)は必要か?について、イチドラマーの(個人的)見解を語る
はい。
最後に投稿してから1年以上経ちました。
復活!!しました!!!!(突発的に)
はい、では早速。
↓↓↓
(くそ長いので、暇な時、眠れない時に読むことをオススメします)
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Twitter、たまに熱い議論や炎上したりする中で、今回のはちょっと面白いな、というのと、これは自分も思うところがあったので久しぶりにログインして、今こうして筆(iPhone)を取っております。
本題。
【メトロノーム使っての練習っている??いらない???】
件のツイートのリンク等は伏せますが、
そもそも何故炎上ぽくなったのかと言うと、
「私はメトロノームを使った練習をしたことが無い。なぜなら、グルーヴは無機質なところからは生まれないからだ。」という書き方が、
あたかも
「無機質=メトロノームを使った練習ではグルーヴを生むことは出来ない」という、
メトロノームでの練習は良くない?無駄?グルーヴを生む妨げになる?
といった捉えられ方になってしまうから、でしょう。
ではコレ、実際どうなんでしょうか。
結論から申しますとドラマー的には、
「全パート、クリックを使った練習【も】やって欲しい」
になります。
そもそもメトロノーム(長いんで以下はクリックと表記します)を使った練習って、人それぞれですが私としては【楽しくない!!!】
そう、楽しくない。まじで。本音を言えばずっと音源流して叩くだけで上手くなりたい。
音源と叩く方が楽しいもん。でもやる。何故か?
基本だし大切だからです。
これだと「あっそ、知ってるわ、さいなら」ってブラウザバックされちゃうんで、掘り下げていきましょう。
まず私、全然有名なんかでは無いですが、ライブに出たり音源にドラムを入れる等は、現在では全てお金を頂いております。
じゃあそのお前はなんの為に練習でクリックを使うんじゃ?と言いますと、
1:スネアやキックのパッド練習
2:生ドラムでのフレーズやビートの確認、練習
3:音源を聴かずにクリックのみで曲を通す
らでクリックを練習で使っております。
ではなぜこれらをクリック使ってやっている、かつやるのをオススメするかと言うと、
【自分が鳴らす音の置き場所をしっかりと確実にする為】
に非常に有効になっているからです。
まず、クリックなしでフリーでやって完全にズレずに、または1音ずつが64分とか128分、それ以内に収まるズレで完走しきれる人はなかなかいないと思います(余裕で出来るよ!って超人はもうなんか是非世界で超人としてご活躍ください)
目をつぶってまっすぐ歩いてみてください。
まっすぐ歩いているつもりでも、ゴールであろう距離で目を開けたら全然あってないやん!ってことないですか?
クリックは、そのゴールに真っ直ぐに一直線で歩く為のガイド、だと思っております。
そのガイドを踏んでいく練習を繰り返すことによって身体がバランスを覚えていき、そのうちガイドの幅を大きくする(8分で鳴らしていたものを4分にする)等をしても、慣れが真っ直ぐを保ちやすくなる、という効果があります(私調べ)
先程書いた、
2:フレーズやビートの確認、練習
3:音源を聴かずにクリックのみで曲を通す
については、まず曲を流しながら、または楽器だけでやれてるつもりでも、クリックに合わせて弾くと思ってる以上に甘くなっていることが多い点があります。
休符の、音を鳴らさない長さをちゃんと守れていない、という点です。
休符がちゃんと出来てないということは、次に鳴らす音が早く鳴りすぎる、または長すぎて次の音が鳴るのが遅い、ということになります。
前ノリ後ノリという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは人によって説があると思うのですが、私が過去に教えて頂いていた今でも現役のプロドラマーさんから言われたことは、
「どっちでもそれは結局、鳴るべきタイミングで鳴らせてなければズレてるだけ」
ということでした。私も同じ意見です。
鳴るべきタイミング、つまりインテンポが正解というのは揺らがないと思います。
どんなフレーズであっても音符と休符があり、それぞれの長さがあるということは、
その小節内で鳴るべきタイミングは1つしかないということになります。
クリックでの練習は、全ての音のタイミング、鳴るべき位置を把握しながら練習、演奏が出来るという大きなメリットがあります。
こう書くと、「機械的(無機質)な演奏になってしまうのでは...?」と、
今回炎上してる内容に繋がる事を思う方もいるのではないでしょうか。
なりません。
長々書いて申し訳なかったのですが、続く内容は上記がわかった状態でないと理解がしにくいかなと思ったからです。
「ドラムが上手いバンドは良い」
という説を聞いたことがある、または言ったことがありませんか?
上記はよく言われてると思うのですが、
「正直限度がある」と思います。
ドラムがいくら正確にかつノリよく叩いたとしても、周りのパートがズレていればそれは気持ち悪い演奏になる可能性が非常に高い。
ドラムが周りに引っ張られてはそもそもの船が転覆します。
ソロでの演奏、周りとのアンサンブルどちらでも、熱さを生むのは鳴らすべきタイミングで鳴らし、休符を取るべき所をしっかりと取り、それらがカチッと組み合わさった状態でのステージング、パフォーマンスが相乗効果を増すのではないでしょうか( 個人的にね )
ガイドを踏んだことがない、踏むことに慣れていない人が目をつぶってガイド無しで真っ直ぐ歩くのは難しいと思うし、人数が増えればぶつかったり、余計に離れていったりして綺麗な直線が出来ないと思います。
ここでいうぶつかりは熱さではありません。
ただの事故です。
それこそここで音の凶暴さだったり、音質でバッチバチにやり合うのが熱いのではないでしょうか(くそメタラーなんだスマン)
クリックはそのうちガイドが無くても、皆が真っ直ぐに歩き、ぶつかったり離れたりしないように共に歩いていける為の最高の相棒だと思います。
なので、クリック使っての練習をするとグルーヴが無くなるんだ、、、熱がこもった演奏が出来ないんだ、、、と思う必要はありません。
存分にやりましょう。
ただ、楽しさは本当に大事なので、真面目練習ばかりではなくて音源と合わせて好き勝手にやる、セッションでめたくそにやり合う等は死ぬほど楽しいのでこれらも目一杯やって下さい。
クリックは、それらの楽しく演奏する、のクオリティを知らぬ間に上げてくれる魔法の練習になります。
春です、これから新生バンドマン達も多く生まれることでしょう。
是非、楽しいを更に楽しくする為の相棒としてクリック練習を取り入れることをしてみては如何でしょうか。